一口に「枕」と言っても素材、高さ、硬さ等、様々な選択肢があってどれを選んでいいか迷ってしまいますよね。枕は睡眠の質を高めるひとつのアイテムであり、心地よい眠りを実現するには自分に合う枕を使うことが重要となってきます。
そこで今回は、自分に合う枕の選び方を詳しく紹介していきたいと思います。自分に合う枕で睡眠の質を高めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
理想の寝姿
人は普段まっすぐ立っている時、直立姿勢を楽にするため背骨はなだらかなS字状にカーブしています。理想的な寝姿は、仰向けになってもこの姿勢が自然に保たれている状態です。
仰向けになり、まっすぐ立った時と同じ姿勢で寝ると、体の圧力が均等に分散されるため、血液が体のすみずみに循環しやすくなり、体に余計な力が入らずリラックスできます。
また、横向きの場合でも、背骨と床面がまっすぐに並行している状態が理想的です。背骨が真っすぐになることで、頭が適切な高さで支えられ首や肩にかかる負担を抑えることができます。
枕の種類と特徴
・そばがら 適度な硬さと安定感あり。フィット感に欠ける。
・パイプ 通気性が良く洗えるので衛生的。フィット感に欠ける。
・マイクロファイバー 寝返りが打ちやすく、しっかりホールド。フィット感が低い。
・ポリエステル 天然綿よりもわた埃が発生しにくい。洗濯もでき衛生的です。
・低反発 高いフィット感、頭全体を包み込むように支える。通気性が悪い。
・高反発 適度な硬さがあり首から肩をしっかりホールド。
・コルマビーズ 首や肩にも柔軟にフィット。
・羽根 空気をたっぷりと含んだ特有のふわふわな寝心地。羽根独特の臭いあり。
・羽毛 ふわっと柔らかく包み込むような使い心地。毛特有の臭いあり。
・ラテックス 柔軟性のある反発力。ゴム特有の臭いあり。
・ゲル 体圧分散力が高くフィット感が高い。独特の冷たい感触。
素材によるメリット
フィット感:低反発ウレタン
寝返りしやすさ:高反発ウレタン
高さ調整:コルマビーズ
通気性:パイプ、マイクロファイバー
洗濯:ポリエステル、パイプ、マイクロファイバー
防虫:パイプ、マイクロファイバー
耐久性:パイプ
枕選びのポイントとマットレス、布団との相性
枕のサイズを選ぶ際は、高さと幅が重要です。高さが合っていなければ体圧分散性やフィット感の良さが十分に発揮されません。沈み込みやすい素材の場合、一般的な枕よりも1cm~2cm高いサイズを選ぶのがおすすめです。
幅については頭の横幅が一般的に20cm程度といわれていますので左右の寝返りを考慮して60cm以上のサイズを選ぶと寝返りを打った際に頭が落ちることがないと思います。
また、枕を使用して寝る時に理想的な寝姿勢の角度を理解することが意外と重要で、ポイントは以下の2点となります。
・頭頂部から肩までの角度が10~15度程度
・顎の角度:5~7度程度
この2つを意識して枕を使用すると、首の骨の曲線が自然な形で保持できるだけでなく、寝ている時に気道が良く通り、呼吸が楽に行えます。細かな角度を気にするより、このくらいかな?程度の大まかな角度で自分に合ったポジションを見つけることが重要です。
さらに、枕とマットレス、布団の相性も重要で、気に入った枕を使用してもマットレス、布団の硬さの違いにより身体の沈み込みがどうしても起こります。沈み込み具合で寝姿勢の角度が変わってしまうため、マットレス、布団の硬さに合わせて枕を選ぶことも大切です。
柔らかいマットレス、布団には低めの枕、硬いマットレス、布団には低めの枕を選ぶと理想的な角度を保持できます。
最後に購入後、枕を使用しますと枕に慣れておらず今まで使用していた枕との違いから肩こりの原因になることがあります。慣れるのに時間がかかるため、すぐに良し悪しを判断せずにまずは2週間程使用してみましょう。それでも慣れない場合は枕の下にタオルを敷くなどして高さを調整し使用することをおすすめします。
まとめ
枕は硬い方がいい。柔らかい方がいい。高さが高い方がいい。低い方がいい。無い方がいい。という方もいるので枕選びは難しいですね。今回は、自分に合う枕の選び方を詳しく紹介してみました。人生の3分の1は睡眠と言われていますし折角なら素敵な枕でぐっすり眠りたいですよね。
自分に合う枕で睡眠の質を高めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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