普段は敬遠しがちな紅茶。実はちょっとのコツで、簡単に美味しく淹れられます。
いつもとひと味違うおいしさを楽しんでみましょう。
おいしい紅茶のための3要素
おいしい紅茶のための3要素 その1
●紅茶にベストな水
紅茶の繊細さを引き出しやすい軟水がベターです。日本の水は軟水に恵まれていますから、汲みたてで空気を多く含んでいれば紅茶向きです。お湯は沸騰直後(100℃)のものがよく、ぬるかったり沸騰しすぎたお湯では紅茶の香気成分がよく出ません。
・水道水
紅茶を入れるには水道水で充分です。浄水器を使用していればなおよいかなと。汲み置きの水は酸素量が乏しいため紅茶を入れるには不向きで、紅茶を入れる直前に水道水ややかんに入れて沸かすのが良いとされています。
・ミネラルウォーター
ボトルに入った水は製品によって含有成分が異なるためその点を理解できていないと紅茶の色合いや味わいを大きく左右しかねないのでミネラルウォーターを使用しなくてはならない場合は軟水のものを選びましょう。
- 硬水…風味の粗を消す。
- 軟水…風味の繊細さを引き出す。
おいしい紅茶のための3要素 その2
●茶葉と熱湯の割合
茶葉と熱湯の基本分量はカップ1杯分に対し茶葉が3g、熱湯が200cc(200ミリリットル)。熱湯の分量が200ccでは少し多いのではと思われるかもしれませんがこの分量をお勧めします。
理由としては、
- 杯数が増えても計量しやすい。
- 最近のカップが少し大きめになってきている。
- 日本人の紅茶の好みはライトテイストが多い。
この分量を基本とし、もっと濃いめの方が好みなら茶葉の分量を増やしたり蒸らす時間を長くします。逆に軽めが好みなら茶葉を少なくしたり蒸らし時間を短めにします。またミルクティーの場合は茶葉の分量は少し多めにするとちょうどいい分量となります。
リーフティの基本分量と蒸らし時間 ※カップ1杯の場合
- 茶葉 :3g(ティスプーン1杯)
- 熱湯 :200cc
- 蒸らし時間 :3分
1.ポットの茶葉に熱湯を注ぎます。
ポットに入れた茶葉に沸騰したての熱湯注ぐと茶葉がジャンピング。
2.茶こしを使って注ぎます。(ポットに茶こしがついている場合はそのまま注ぐ。)
リーフティーは茶こしを使って注ぎます。このとき最後の一滴「ゴールデンドロップ」までしっかりと注ぐのがポイント。
ティーバッグの基本分量と蒸らし時間 ※カップ1杯の場合
- ティーバッグ :1袋
- 熱湯 :200cc
- 蒸らし時間 :1〜2分
ティーソーサーなどで蓋をして蒸らします。
おいしい紅茶のための3要素 その3
●ジャンピング
ジャンピングは美味しい紅茶のサイン。茶葉が弾む熱湯を準備します。
紅茶を美味しく飲むために重要なのがジャンピングです。ジャンピングとは、適切な分量の茶葉に適切な温度と分量の熱湯を注いだ際にティーポット内で起こる「茶葉の上下運動」のことです。これによって茶葉の一片一片がしっかりと熱湯に溶け込みベストな茶葉の旨味が抽出されていきます。
- 茶葉を入れたティーポットに熱湯を注ぐ。勢いよく注ぐのがポイント。
- 茶葉が水分を含んで静かに開きながらジャンピング(上下運動)をする。
- 経過とともに水分を含んだ茶葉が重くなりポットの底に沈んでいく。
- 最終的にほぼすべての茶葉が底に沈む。これで紅茶の持つ風味がしっかり溶け出している。
・ジャンピングのNG
沸騰させすぎ…お湯を沸騰させすぎると水の中の酸素が少なくなるため、茶葉はジャンピングせずに沈んでしまい香味バランスの悪い紅茶になってしまう。
お湯がぬるい…沸騰が充分でないぬるいお湯を注ぐと茶葉は上に浮き上がり水色もよどみがち。旨味がしっかり抽出されない紅茶になってしまう。
まとめ
今回は、リーフティーとティーバックの紅茶の淹れ方を紹介しました。
コツをつかめば、ミルクティー、アイスティー、レモンティーとさまざまな種類の紅茶を美味しく入れることができると思います。まずは、基本の紅茶の淹れ方を紹介しました。コツをおさえて自分好みの「おいしい」を見つけてみてください。
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