玄界灘の潮風に〜♪

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福岡県宗像市にある宗像大社

前回は夕方に行って閉門していたので、今回は明るい時間帯に行ってきました。

宗像大社とは

天皇の祖先神・天照大神の御子神である田心姫神(たごりひめのかみ)・湍津姫神(たぎつひめのかみ)・市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)の宗像三神は、天照大神の神勅(命令)によって宗像の地に降臨されました。その神勅は「あなたたち三神は大陸の要衝である玄界灘に降臨し歴代天皇を助け奉りなさい、そうすれば歴代天皇があなたたち(宗像三神)を祀るでしょう」との意で、宗像三神は皇室国家の守護神として沖津宮【沖ノ島】・中津宮【大島】・辺津宮【九州本土】の三宮に鎮まりました。

『古事記』(712年)、『日本書紀』(720年)の日本神話にも登場する宗像大社は、全国でも有数の古社とされ、沖津宮の鎮座する沖ノ島では三次にわたる学術調査により8万点に及ぶ膨大な数の神宝が発見されました。この神宝は4世紀から9世紀にかけての第一級品であり、沖ノ島で大和朝廷による国家祭祀が行われたことが学術的に証明され、全てが国宝の指定を受け、辺津宮の『神宝館』に収蔵展示されています。宗像神を祀る神社は厳島神社(広島)、松尾神社(京都)、竹生島神社(滋賀)、江ノ島神社(神奈川)善知鳥神社(青森)など全国各地に6200社を数えます。

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として世界文化遺産に登録されています。

日本神話 天照大神と素戔嗚尊の誓約

(国生みの話等があり…)伊弉諾尊に追放された素盞鳴尊は天照大御神に国を奪うというという邪心はないと言っても全然疑いが解けないため、誓約(うけい)を申し出ます。
先ず、天照大神が素盞鳴尊の剣を噛み砕き、息を吹きかけると三柱の女神が生まれます。
これが宗像三女神の誕生となります。

● 田心姫神(たごりひめのかみ)

● 湍津姫神(たぎつひめのかみ)

● 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

次に、素盞鳴尊が天照大神の勾玉を噛み砕き、息を吹きかけると五柱の男神が生まれました。このことで素盞鳴尊は晴れて身の潔白を証明することとなります。

○ 天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)

○ 天穂日命(あめのほひのみこと)

 ○天津彦根命(あまつひこねのみこと)

○ 活津彦根ノ命(いくつひこねのみこと)

○ 熊野櫲樟日ノ命(くまのくすひのみこと)

…その後、素盞鳴尊は高天原で大暴れし天の岩戸の話に続きます。

本殿・拝殿

現在の社殿は弘治3年(1557)消失したのち、本殿は天正6年(1578)拝殿は天正18年(1590)に再建したもので、いづれも国の重要文化財です。桃山時代初期の神社建築の特色がよく表されています。

高宮祭場

高宮祭場

宗像大神降臨の地といわれ、沖ノ島と並び最も神聖な場所です。古代祭祀の姿を今に伝える全国でも稀な露天祭場です。月次祭、春・秋の大祭、高宮神奈備祭(10月3日)などが、行われています。

古代神道の祭祀が行われていた場所で、社殿が建立されるようになる以前のかたちを今に残す。

第二宮・第三宮

第二宮
第三宮

第二宮に沖津宮、第三宮に中津宮の御分霊をお祭りしています。御社殿は昭和48年の第60回神宮式年遷宮後に御下賜されたお宮で唯一神明造という様式です。

摂末社 

本殿の周辺には大小のお社が24社あり、121の神様が祀られています。

神宝館

宗像大社の由緒や信仰、祭祀を担った宗像大宮司家の歩みを物語る神宝を所蔵を展示しています。なかでも古代史解明の鍵となる道鏡、優美な金製指輪や馬具など8万点にものぼる沖ノ島出土の神宝はすべてが国宝。必見です。

拝観料/施設維持協力金800 円(一般) 500 円(高校生・大学生) 400 円(小学生・中学生)
開館時間 9:00~16:30 (最終入館 16:00)
休館日年中無休

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