ムー的な。

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週末ちょっと異世界行ってきました♪ 

熊本県阿蘇郡南小国町中原にある押戸石の丘

看板を見て距離と道幅に躊躇して帰路に向かっていると、別看板があり押戸石の丘に向かいそうな車が道路を曲がって行ったのでついて行くことに…

真ん中辺りが駐車場

駐車場から10分ほど歩いて丘の上に登ると複数の巨石が並んでいます。頂上部には巨石が人工的に配置されており古代人が祈りを捧げた場所だったといわれています。遠くには阿蘇五岳やくじゅう連山を望むことができ、360度パノラマビューで景色が素敵な場所です。

真ん中あたりに根子岳

施設管理費(入場料):300円でパンフレットをいただき簡単な説明の後に方位磁石(コンパス)を渡されます。(要返却)仮設トイレあり。

押戸ノ石石群 町指定名勝

この丘陵上標高845mの地に押戸ノ石(おしとのいし)といわれる大小の石群があります。

最大のものは高さ⒌5m周囲15.3mの巨岩でピラミッド型をしています。

伝説では鬼達が夜な夜なこの山でいしなごお手玉をして遊んだ石ともいわれています。

人為とも思われる石の配置から太古の遺跡ではないかと推定されています

大岩には約4千年前のシュメール文字がペトログラフ岩刻文字として刻まれていて他の石群と共に興味深い謎を秘めています.

南小国町教育委員会

押戸石の丘巨石群に不思議な線刻文様があることを見つけた南小国町教育委員会はその調査を日本ペトログラフ協会の吉田信啓会長に依頼。シュメール文字(ペトログラフ)であることが確認されました。

その後、この巨群石は人工的に配置された9組の列石遺構であり先史時代の巨石文化遺跡であることが、ユネスコ岩石芸術学会をはじめアメリカやカナダの岩石芸術学会等の国際学会で認証されました。

カルデラの後ろに広がる「火砕流台地」

阿蘇カルデラを作り上げた巨大噴火は高さ数10キロまで火山灰や軽石を火山ガスとともに吹き上げました。その後、地上に落ち火砕流となり山肌を猛スピードで流れ下がり北部九州一帯に広がりました。さらに海をホバークラフトのように滑り、遠く本州・山口県や四国・愛媛県でもその痕跡が見られます。厚く堆積した火砕流は長い年月を経て侵食が進み現在のなだらかな波打つ大地を作り上げました。火砕流の下部は圧力と温度でくっつき「凝灰岩」となったため阿蘇カルデラの外側にはこの「溶結凝灰岩」が作った滝や渓谷がたくさんあります。

シュメール文字って

記号のような形をした世界最古の楔文字のこと。現在のイラクにあたる地域でメソポタミア文明を開いた民族シュメール人が用いたとされています。なぜ日本から遠く離れた古代人の文字が刻んであるのかはっきりわかっていませんが九州北部や山口県でも同様のシュメール文字が発見されました。

パンフレットより

水の道・火の道・太陽の道

押戸石の丘にある祭壇石から大分県の渡神岳と福岡県の宗像大社 を結んだ直線を「水の道」と呼びます。一方、祭壇石から阿蘇山と宮崎県の高千穂神社を結んだ直線を「火の道」と呼びます。これらの道は「太陽の道」と直角に交差していることから縄文時代の渡海人が作った神の道ではないかと考えられています。

パンフレットより

祭壇石

神々に通じる祭壇石。

夏至と冬至の太陽が昇る線上(太陽の道)にある祭壇石。祭事における御供物置場(祭壇)として使用されていたと考えられています。また、太陽の道と90度に交わる北側の線を水の道、南側の線を火の道といいます。

鏡石

シュメール文字が刻まれた鏡石。

鏡石に刻まれているのは、蛇神と雄牛を表すシュメール文字です。ここの地名は南小国町中原(なかばる)。石に刻まれた蛇神は「ナーガ」、聖牛は「バール」と読むことができることから、中原という地名はシュメール文字の名残だと考えられています。

蛇神「ナーガ」、聖牛「バール」(上図参照)

撮り方が悪いのか、そもそも枠内に入っているのか?

ん…??? 心が澄んだ人だけが見えるとか?

…なんとなくわかりました(^^)

はさみ石

夏至に石の隙間から太陽が昇り、冬至に太陽が沈む地点となっていることから、この石は古代における日時計であったといわれています。また、「嘘つきがこのあいだを通ると挟まれる。」という言い伝えも残っています。

押戸石

不思議な磁気を発する、押戸石。

巨石群の中心をなす高さ高さ5.5m周囲15.3mの石。頂点の真北には北極星があります。不思議なことにこの石の周囲では磁気の働きが正常ではなく方位磁石を近づけるとグルッと回ります。また、「石に登ると雨が降る」という言い伝えや、「鬼のお手玉」という異称も残っており古くから人々の信仰を集めてきました。

男神(「⺌」みたいな模様)
大地女神(上部「ヒ」みたいな模様)

…「Don’t think! Feel.(考えるな!感じろ。)」(ブルース・リー)ですね。

凝灰岩だから風化が強いのか…あと10年くらい経てば侵食で新しい模様が浮き出てくるかも…

信じるか信じないかは、あなた次第!

マイクロバス通行可とありますが、道は細く未舗装路の砂利道が長いので大きな車やバイクは注意が必要です。(離合地点あり)

映画「進撃の巨人(2015年公開)」のロケ地としても有名らしいです。

ちょっと不思議で神秘的な体験がしたい方にはピッタリの場所です。ゆっくり散策しながら古代ロマンに思いを馳せるのも楽しいですよ!

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