ひこさんぽ。

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前回は往復スロープカーで楽をしたので、今回は往路は歩きで。

英彦山神宮

創建:神代

開山:継体天皇二十五年(五三一)

主祭神

天忍穗耳命

配神 伊弉諾尊 伊弉冉尊

御由緒

英彦山は、古来から神の山として信仰されていた霊山で、御祭神が天照大神の御子、天忍穂耳命であるところから「日の子の山」即ち「日子山」と呼ばれていました。
弘仁十年(八一九)には嵯峨天皇の詔により「日子」を「彦」に改め、次いで享保十四年(一七二九)に霊元法皇の院宣により「英」の一字を賜り「英彦山」と改称され現在に至っています。
御本殿である上宮は神武天皇が東征の折、天村雲命を遣わせて建てられたと伝わります。その後、災害等で幾度と無く再建されますが現在の社殿は天保十三年(一八四二)に佐賀藩主鍋島斉正公によって再建されたものです。

(御朱印を頂いた際に添付されていた由緒書より)

現在、英彦山神宮上宮社殿(拝殿・宝殿)の保存整備工事が行われています。(2027年12月までの予定。)

奉幣殿
下津宮(下宮)より望む

復路はスロープカーにて…

それから豊前坊高住神社へ。途中、野生の鹿を見ることができました。

英彦山豊前坊 高住神社

ギリギリ行けた…

御祭神

豊日別命…豊前豊後の住民の守護神(豊日別国魂神とよひわけのくにたまのかみ)

伊邪那伎命・伊邪那美命二柱の生み給いし一四の島の一つ、「筑紫の島(九州)は、身一つにして面四つあり、面ごとに名あり。筑紫の国(白日別)・豊の国(豊日別)・肥の国(建日向日豊久士比泥別)・熊曽の国(建日別)という。

豊日別神は豊の国=豊前豊後の御魂として守り給う神なり。

天照大神…日の神

伊邪那伎命が橘の小門にて御禊され、左目を洗いますときになりませる神。天に坐して八紘に照り渡り給う意の御名なり。皇室の御祖神として伊勢神宮に祀られる。

天火明命…稲穂(農耕)の神(天照国照彦火明之命あまてるくにてるひこひあかりのみこと)

天忍穂耳之命と萬幡豊秋津師比賣命との間に生まれし神。邇邇藝命の兄神で、御名は稲穂の尊称であり、穂赤熟を意味しておられる。

火須勢理命…鎮火(火伏)の神(火燗之命ほのすすみのみこと)

邇邇藝命と木花之佐久夜比賣(阿多津比賣)との間に生まれし神。兄神は火照命(海幸彦)で、弟は火遠理命=穂穂出見命(山幸彦)なり。

少名毘古那命…禁厭きんよう(祈祷)医薬の神

神産巣日神の御子。御手の俣より漏れ落ちて、この中津国に降り、朝鮮の国土を治め給い、帰られて大国主命と兄弟の誓いをなし、我が国土を造り固め、禁厭医薬の道を講じて国民を救い、のち再び去りて常世国(外国)に渡り給う。

御由緒

社伝によりますと、御祭神は豊前豊後の国の守護神として、もと鷹巣山に祀られ人々の病苦を救い、農業や牛馬・家内安全の神として古くから崇められ、社殿は遠く継体天皇の御代(約一五○○年前)藤山恒雄によって創建されたと伝えられています。

又、当神社は豊前坊天狗神としても有名で、欲深く奢りに狂った人には天狗を飛ばせて子供をさらったり、家に火をつけたりして慈悲の鉄槌を下し、心正しく信仰する人には家来の八天狗をはじめ統べての天狗を集めて願い事を遂げさせ、其の身を守ると伝えられてきました。

(御朱印を頂いた際に添付されていた由緒書より抜粋)

英彦山豊前坊は九州の天狗群の棟梁格で、霊力が抜群という天狗倒しでも有名です。

日本八大天狗

愛宕山太郎坊、比良山次郎坊、鞍馬山僧正坊、飯綱三郎、大峰山前鬼坊、大山伯耆坊、白峰相模坊、英彦山豊前坊。


豊前坊天狗神は、欲深い者に対しては子供をさらったり、家に火を付けたりして罰を与え、信仰深く、心正しき者には願い事を聞き届けたりするとされています。


英彦山は九州随一の修験道(山伏)の修行場ということから天狗の住まう聖地とされたのでしょう。

神秘的パワーを感じる900年の御神木「天狗杉」

帰りに英彦山牛王宝印を拝受しました。

大寺社が山名や神仏名の文字と主祭神の眷属である霊鳥、宝珠等を組み合わせた意匠を木版に刷ったもので疫病や息災延命の護符。

英彦山の伝承に次のようなものがあります。

継体天皇25年(531年)、魏の国の僧善正が山中で修行中、猟師「藤原恒雄」と会い、殺生の罪を説き聞かせました。
しかし恒雄は、その戒めを聞かず猟を続け、一頭の白鹿を射殺します。
その時、どこからともなく三羽の鷹が飛んで来て、
一羽がくちばしで矢をくわえて引き抜き、
一羽が羽をひろげて傷口をなでて血をぬぐい、
残りの一羽は檜の葉に水にひたして白鹿に含ませました。

すると、白鹿は生き返り、たちまち姿を消し去りました。

その光景を見た恒雄は、白鹿と鷹は神の化身であったと悟り、
弓矢を捨て善正の弟子となり、家財をなげうって上宮三社を建立したと云います。

どう見ても読み方が違うのでは?と思い調べてみると、別の読み方の説もあるようで…

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